土づくりの基礎知識 土づくりの方法 5つの工程を極めよう!

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たけぞうさん

間違った土づくりをしていると、いつまで経っても良い土壌にはなりません。土づくりに必要なことを知りたくないですか?

今回は、初心者の方が野菜作りを始める上で、知っておくべき基礎知識として「土づくりの方法 5つの工程を極めよう!」をご紹介します。

良い土とは

土づくりには、物理性・化学性・生物性という3つの要素があり、これら3要素が互いに関連し合い良い土が出来上がります。物理性とは、土の構造、通気性、排水性、保水性のこと、化学性とは、土壌の酸性度、肥料成分のこと、生物性とは、生物の多様性のことを言います。

物理性土の構造通気性排水性保水性
化学性土壌の酸性度肥料成分
生物性生物の多様性

良い土とは、通気性性、排水性、保水性に優れた土壌のことです。

これを作り上げるのは、微生物などの働きによって作られる「団粒構造」がポイントとなります。

MEMO
団粒構造とは、土壌の微細粒子が集合して微小な塊状をなしていること。孔隙(こうげき)に富み、空気や水の透通性がよく、また水や植物養分を保持する力が大きいので植物にとって好ましい状態である。土壌微生物の活動を盛んにし、養分の供給度を増し、さらに雨水の吸収や浸透がよく行われるので土壌侵食に耐える。

団粒構造の土を作るためには、微生物の働きが欠かせないため、土壌生物のエサとなる堆肥などの有機物を投入し、生物が棲みやすい環境を整えます。土壌生物が増えてくるとその働きにより土が団粒化し、団粒構造が出来上がります。

このように土づくりとは、これら3要素を良循環させ、作物の生育に合った土壌環境を整えることを目的としています。美味しい野菜が出来るか、出来ないかは、この土づくりでほぼ決まってしまうと言っても過言ではありません。

何度も言いますが、良い土を作るためには、土壌生物が棲みやすい環境を作る必要があります。そのためには、どのような資材を投入すればいいのか、またその量はどの程度なのか、さらに投入のタイミングはいつなのか、ということを5つの工程にして解説していきます。

土づくりの方法 5つの工程

土を耕す

土壌をしっかりと耕します。必要であれば耕運機を使用しましょう

堆肥(土壌改良材)を投入

植え付けの3週間前に投入します

土壌酸度のチェック

石灰を撒く前に酸度チェックを必ずしましょう

石灰を投入

植え付けの2週間前に投入します

元肥を投入

植え付けの1週間前に投入します

STEP1 土を耕す

土づくりを始める下準備として、まずは土を掘り起こして柔らかくします。

掘り起こす目安としては、シャベルが土に隠れるくらい、約20~30cmほどしっかりと掘り起こしましょう。土を掘り起こす作業はかなり体力を使いますが、今後の野菜の生育に大きく関わりますので頑張りましょう。

何もしていない土壌はかなり硬くなっていると思います。硬い土のまま野菜を育てても上手く根が張らず生育が悪くなり思ったような収穫が望めません。まずは硬い土を掘り起こし、雑草や小石などを取り除きましょう!

シャベルで土を掘り起こしたら、次は鍬で土を細かく砕いて粒を小さくしていきましょう!土塊がある程度細かくなればOKです。

MEMO
今まで全く手を付けていない土はかなり硬いので、人力では無理な場合があります。そのような場合には、耕運機の使用をおススメします。

STEP2 堆肥(土壌改良材)を投入

植え付けの3週間前に投入

堆肥には、「土壌改良として用いられる物」と「肥料として用いられる物」の2種類があります。前者が植物質堆肥、後者が動物質堆肥となります。

この段階では、土壌改良が目的ですので、植物質堆肥を使用します。

植物質堆肥

植物質堆肥は、落ち葉、樹皮、もみ殻、ワラなど植物質の有機物が主材料の堆肥です。肥料成分が少ない代わりに土壌微生物が好む炭素を多く含んでいるため、土作り効果が高いのが特徴です。 腐葉土・バーク堆肥などがあります。

注意
一般的に土壌改良目的には、植物質堆肥を使用しますが、動物質堆肥を使用していけないわけではありません。使用する場合には、石灰を投入するまでの期間を2週間程度空けるなど、使用する石灰との関係性に注意しましょう。

堆肥の投入量

土壌改良時の堆肥の使用量に関しては、ネットで調べた結果、明確な量が掲載されていなかったり、1㎡当たり2~3㎏と記載はあるが、土壌改良での使用量なのか、元肥としての量なのか曖昧な場合が多く適正量が不明です。ですが、参考になりそうな記述がありましたのでリンクしておきます。

土壌改良資材のメリット&デメリットを比較解説|特徴と使い方を教えます
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たけぞうさん

堆肥(土壌改良材)の使用量については、土容量の10~15%というのが一番理に適っていると思いますので、私はこの計算で使用量を決めています。

土壌改良材

土壌改良材には、もみ殻くん炭、ピートモス、バーミキュライト、パーライトなどがあります。それぞれ特徴があり使い方が変わってきます。メリット・デメリットを把握した上で使用するようにしましょう!

私は、このSTEP2 堆肥の投入では、主に腐葉土を使用しています。

STEP3 土壌酸度のチェック

石灰の投入の前に土壌の酸度チェックをしましょう!

土壌酸度計を使うと非常に簡単です。 土壌に挿すだけで測定できる優れものです。

手順は、こちらをご参考にしてください。

MEMO
酸度計を使用して正確に測定するには、土壌を少し湿らせる必要があります。また酸度計の先端部分には、土がついていないように綺麗な状態にしておきましょう!

STEP4 石灰を投入

植え付けの2週間前に投入

石灰には、生石灰、消石灰、苦土石灰、有機石灰などがあり、一般的に家庭菜園で使用されている石灰は、苦土石灰有機石灰の2種類です。

石灰の投入量

石灰の量は、1㎡当たり100gが目安です。

MEMO
pHを1上げたい場合には、1㎡当たり150~200gが目安となります。測定した結果に応じて使用量を調整しましょう。

投入する石灰の分量がいまいち分からず不安な方は、有機石灰もみ殻くん炭の使用をおススメします。有機石灰やもみ殻くん炭は多少入れすぎてもアルカリ性に傾きすぎることなく、それ以上は土壌中に溶け出さない性質を持っているので初心者の方にも安心です。

私は、栽培する野菜に応じて石灰ともみ殻くん炭を使い分けています。

STEP5 元肥を投入

植え付けの1週間前に投入

元肥とは、種や苗の植え付けをする前に、作物が元気に生長するために最初に与える肥料のことをいい、窒素・リン酸・カリウムの3要素を含む肥料が必要になります。

この段階では、肥料分の含んだ堆肥が必要になりますので、動物質堆肥を使用します。

動物質堆肥

動物質堆肥は、牛ふん、豚ぷん、鶏ふん、馬ふんなどの家畜ふんが主材料の堆肥です。土づくり効果と同時に肥料効果も望めます。馬ふん堆肥、牛ふん堆肥、豚ぷん堆肥の順に肥料効果が高くなります。発酵鶏糞は、速効性があり、化成肥料並みの肥料効果があります。

肥料

肥料には、有機質肥料無機質肥料(化学肥料)の2種類があります。

有機質肥料は、油粕や米ぬかなど植物性の有機物、鶏糞や魚粉、カキ殻など動物性の有機物を原料にした肥料です。

無機質肥料(化学肥料)

化学肥料は、鉱石や空気中の窒素ガスなど、自然界に存在する無機物を原料に化学合成した肥料です。

化学肥料と化成肥料の違い

MEMO
化成肥料とは、化学肥料の原料や単肥を混合し、化学的処理を加えることによって製造した複合肥料のことをいいます。化学肥料と化成肥料は製造工程に違いがあります。

肥料や堆肥の投入量

動物質堆肥は、1㎡当たり3Lを目安として投入。化成肥料は、1㎡当たり100gを目安としています。

MEMO
元肥の量は、野菜の種類によって増減しますので、必ず投入前に適正量を調べておきましょう!

私は、元肥に牛糞堆肥化成肥料を使用しています。

まとめ

今回は、初心者の方が野菜作りを始める上で、知っておくべき基礎知識として「土づくりの方法 5つの工程を極めよう!」をご紹介しました。

美味しい野菜を作るためには、まずは土壌を野菜作りに適した状態にすることが大切です。一朝一夕には良い土づくりは出来ませんが、時間をかけて土壌改良をしていきましょう!

堆肥や肥料には、それぞれ特徴があります。STEP2STEP5で投入する際には、決められた量を使用するようにしましょう。野菜を大きく育てたいと思って過剰に投入することは禁物です。また堆肥はしっかりと完熟したものを使用するようにしましょう!未熟な堆肥は、土壌のバランスを崩すこともありますので注意しましょう。

では、これからも家庭菜園をエンジョイしましょう!

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