キュウリの育て方 栽培方法と育て方のコツ

キュウリを育てよう!

ウリ科のキュウリは家庭菜園でも人気の野菜です。さわやかな香りとみずみずしさ、パリッとした歯ごたえがキュウリの魅力です。収穫までの期間が短く育てやすい野菜なので初心者の方でもチャレンジしやすいですよ。

キュウリの特徴

科目土壌酸度株間収穫まで連作障害
ウリ科pH6.0〜6.545〜50cm約1か月あり(輪作年限3年

つる性の野菜なので、支柱を組みスクリーン仕立てにすれば風通しも良くなり、巻きひげが自然にネットに絡むので、頻繁に誘引する必要がありません。

キュウリの栽培スケジュール

キュウリの栽培スケジュールは次のようになります。

キュウリの栽培スケジュールはごく一般的なものです。4月中旬より植え付けられますが、夏植え、秋植えのように栽培期間をずらして育てることも可能です。8月に直まきをすれば、10月頃まで収穫が可能ですよ。

キュウリの栽培方法

キュウリの栽培には、下記のステップがあります。

ポリポットに種を蒔き苗作りをします。

管理
収穫

長さ18~20cmになったら、ヘタの部分をハサミで切り収穫します。

STEP1 苗づくり

キュウリの育苗には、約1ヶ月(30日前後)です。ナス科の野菜のように長期間の栽培ではないので、4月頃に種まきをして育苗します。地域にもよりますが、まだ生育適温よりも気温が低い場合は、ヒートマットを使用して育苗しましょう。

連作障害の心配がある場合は、接木苗を使ってみよう!

接木苗とは育てたい野菜を土台となる台木につぎ合わせた苗のことです。台木には、野生種などの病害虫や連作障害に強い品種が使われているので失敗しにくく、収穫量アップが期待できます。

接木苗が出回っているのは、主にナス科やウリ科の果菜類です。価格は高めですが、市民農園などで前作がわからない場合におすすめです。

※接木苗は、連作障害にならないわけではありません。実生苗より病気の抵抗力が強くなる場合もありますが、連作障害に絶対にならないということはないので注意してください。

STEP2 土づくり

野菜づくりには、土づくりがとても重要です。植え付け前に必ず野菜の種類に応じた土づくりをしておきましょう。

土壌酸度の調整

キャベツの栽培に適した酸度は、pHは5.5〜6.5が目安です。有機石灰や苦土石灰を使用して土壌酸度を調整しておきましょう。

土壌酸度の測定の方法はこちら

pH投入量
pH5.0~5.5の時50g/㎡
pH5.0未満の時100g/㎡

※投入量はあくまで目安です。酸度を計りながら調整してください。

酸度調整に使用する資材は、有機石灰ではなくアルカリ性質を持つもみ殻燻炭を使用してもいいです。もみ殻燻炭は、アルカリ性質を持つ以外に、アブラムシなどの害虫を忌避する効果もあります。キュウリの天敵のウリハムシに効果があるのかは不明ですが、土壌改良の目的も兼ね使用します。

たけぞうさん
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土容量の約10%を目安として使用してください。また土壌酸度の結果により使用量は調整しましょう。

施肥

キュウリは、根が地表近くに広がるので、元肥は畝全体に行き渡るように全面施肥にて施します。

施肥量は、完熟牛糞堆肥3L/㎡、化成肥料100g/㎡、熔りん50g/㎡が目安です。植え付けの1週間前もしくは2〜3日前に施肥します。

たけぞうさん
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通常、元肥は牛糞や化成肥料のみですが、実のなる野菜を育てる時には、実肥と呼ばれるリン酸を入れると、花や実つきをよくしますので、元肥に入れておきましょう。

マルチング

キュウリは、ウリハムシが非常に多くつきやすい野菜です。害虫予防にシルバーマルチを使用して予防します。

あるいは、キュウリは畝の表層に根が浅く広く伸びるため、夏場の日差しでキュウリの根が痛まないように日差しを反射し土表層の温度を抑える白黒マルチを使用します。

STEP3 植え付け

キュウリの本葉3~4枚ほどでがっしりとした苗を定植します。株間を45~50cm空けて植え付けます。

たけぞうさん
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キュウリの栽培には、つるものネットを使用して、支柱の高さまで伸びた親ヅルを摘芯する摘芯栽培と、つるものネットを使用せずに親ヅルを伸ばし続け伸びたツルを下ろしていくツル下ろし栽培があります。

植え付け前の準備

苗の活着を良くするためには、植え付け前に苗自身にしっかり吸水させておきましょう。苗ポットを水に沈めてしっかりと根に水分を吸収させます。

植え付け

苗を植え付ける際には、植え穴にも如雨露で水をたっぷりと注いでおきましょう。水が引いたら苗を植え付けます。

なぜ植え穴に水を注ぐ?

苗を植え付けて水やりをしていたのに、枯れてしまったということがあると思います。しっかりと水やりをしていても、実際には土の表面しか水が浸透していない場合が多いです。

植え付け前に、苗自身に水分を吸収させておくことで、枯れることなく根の活動が良くなり活着しやすくなります。

STEP4 管理

キュウリは蔓もの野菜です。蔓を伸ばして大きくなるので支柱を組む必要があります。一般的には、つるものネットを使って摘芯栽培をするならスクリーン仕立て、親ヅルを摘芯せずに伸ばし続けるつる下ろし栽培をするなら合掌式に支柱を組みます。

支柱組み

前述したようにキュウリの栽培には、摘芯栽培とつる下ろし栽培があります。それぞれの栽培方法には適した支柱の組み方があります。

つるものネットを使用して摘芯栽培する場合には、スクリーン仕立てがおすすめ

ネットを使用せずに親ヅルを伸ばし続けるなら合掌式がいいでしょう。

5節目までの整枝

キュウリはつる性の野菜なので、植え付けた苗がどんどんツルを伸ばして生長していきます。この伸びていくツルを親ヅルと言います。またこの親ヅルの生長とともにわき芽がどんどん出てきます。このわき芽のことを子ヅルと言います。

キュウリは、苗の植え付け後はこの親ヅルの生長を優先させるために、5節目までの子ヅル(わき芽)はすべて摘み取ってしまいます。こうすることで親ヅルの生長に養分がしっかり行き渡るので、初期生育が良くなり親ヅルがどんどん生長していきます。

なぜ5節目までの整枝が必要?

初期生長段階の子ヅルの整枝は前述した通り、親ヅルの生長を優先させるためです。ではなぜ親ヅルの生長を優先させないといけないのかというと、キュウリは、生長が早く、節目から子ヅルが早い段階から出てきます。あまり早い段階から子ヅルを伸ばすと、実を大きくすることに養分が集中し、親ヅルが十分に生長していきません

キュウリは、節目や節から出る子ヅルに多く実をつけます。そのため親ヅルの初期生長が悪くなると節目が少なくなり、出てくる子ヅルも少なくなります。そうなると結果的に収穫量が減ってしまいます。なので、初期生長の段階では、子ヅル(わき芽)を摘み取る作業をします。これをわき芽かきといいます。

ここがポイント!
たけぞうさん
たけぞうさん

初期生長のキュウリの整枝は、株の生長を優先させるために、5節目までのわき芽をすべて摘み取りましょう。

一般的には、5節目までのわき芽をすべて摘み取ると指導書などに書かれていますが、中には7節目まで摘み取ってしまうという人もいます。どれだけ親ヅルの生長を優先させるかは自由ですので、色々と試してみるのも面白いと思います。

整枝の実践

写真の青丸が節目で、その間から出ているのが子ヅル(わき芽)です。現在、4節目まで伸びていますので、わき芽かきをしてすべて摘み取ります。ハサミを使うと、子ヅル以外の茎や葉を傷つけたり、ハサミに付いた菌などで病気にかかる恐れがあるため、手で摘み取りましょう。わき芽を摘んで折るように下に傾けるとすると簡単に取れます。

子ヅルの仕立て方 一枝一果法

5節目までの子ヅル(わき芽)を取り除いた後は、6節目以降の子ヅルを伸ばします。伸ばした子ヅルに実がついたら葉2枚を残してその先を切り取ります。ナスの栽培でお馴染みの技法です。キュウリの子ヅルの仕立て方も、この一枝一果法で行なっていきましょう。

つる下ろし栽培

つる下ろし栽培は、親ヅルを摘芯せずに伸ばし続け、支柱の高さまで親ヅルが伸びたら下にツルを下ろしていくというものです。ツルが枯れるまで何度でもツル下ろしをして長期収穫をしていきます。

たけぞうさん
たけぞうさん

つる下ろし栽培をする場合には、くき止めクリップを使用して親ヅルを支柱に誘引すると、ツルを支柱から外すのが格段に楽で簡単ですよ!

摘果 一番・二番果の若どり

6節目以降の子ヅルを伸ばしていくと、次第に実が大きくなってきます。この実をを大きくしてしまうと養分が取られて親ヅルが大きくなっていきませんので、親ヅルの生長に養分を向けるために一番果、二番果は、8~10cmの小さいうちに収穫します。

害虫対策 キラキラテープ

これに虫除けのキラキラテープをつけます。このキラキラテープが風で動くことで光が反射し、ウリハムシなどの被害が少なくなるというものです。

給水ボトルの設置

水やり用の給水ペットボトルを設置します。マルチをしているとなかなか土の中まで水が浸透していきにくいです。それを解消するために百均の道具を使用して水やり用のボトルを設置し、マルチの中の土にしっかりと水が行き渡るようにしています。

追肥

キュウリの花が咲き始めたら追肥します。追肥のタイミングは、実もの野菜は、花の咲く頃、実のなる頃に追肥します。

肥料には、顆粒のものや液体の物などがあります。

コンパニオンプランツ

マリーゴールドには、害虫忌避効果がありコンパニオンプランツとして様々な野菜に混植されています。

キュウリの場合は、線虫対策として混植することが多いです。マリーゴールドの花や葉の匂いを嫌う害虫、特にアブラムシがつきにくくなるので一石二鳥です。

STEP5 収穫

まとめ

ウリ科のキュウリは家庭菜園でも人気の野菜です。さわやかな香りとみずみずしさ、パリッとした歯ごたえがキュウリの魅力です。夏の暑い時期にみずみずしいキュウリを頬張ると美味しいですよね。

キュウリの栽培は、支柱を立てたり、つるものネットを張ったりと手間はかかりますが、初心者でも比較的簡単に育てることができるのでおすすめです。ネット張りが面倒な時は、ぜひつる下ろし栽培に挑戦してみてください!簡単ですよ。

つるもの野菜には支柱を立てるのが必須となりますが、菜園道具をうまく活用すると簡単に短時間で立てることができますよ。つる下ろしはくき止めクリップを使うと簡単にできるのでおすすめです。

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