
野菜づくりをする時に苗はどうしていますか?ホームセンターで購入している人も少なくないですよね?でも、購入すると結構お金かかりますよね・・・。自分で苗を育てられたらそんなにお金かからないのにと思ったことはありませんか?
- これから育苗に挑戦しようと思っている人
- 育苗の方法が分からない人
- 何が必要なのか分からない人
目次
育苗に挑戦しよう!

育苗とは
植物の苗を一定期間人工的な環境下で発芽・育成させ、その後田畑に移植することを言います。畑とは別の場所で、環境を整備して育てることによって雨風や気温といった自然の影響を受けにくくなり、丈夫で良い苗を作ることができます。
育苗のメリットは?
育苗のメリットは以下のようなことが挙げられます。
- 出回っていない品種の苗を育てられる
- 株数が多くなるほどコストが抑えられる
- 育苗中は、菜園で他の野菜を育てられる
- 目が届く場所で苗の管理がしやすい
- 畑に直まきした時の鳥の食害を防げる
- 良い苗を選んで植えることが出来る
育苗に必要なもの

育苗を始めるにあたり育苗ポットや育苗箱など必要な物を紹介します。
- ポリポット
- セルトレイ
- 培養土
- 育苗箱
ポリポット
育苗専用に作られた、植木鉢のような形状の容器を育苗ポットといい、素材がポリエチレンやポリ塩化ビニル製のものをポリポットといいます。ポリポットは、再利用ができるためコストパフォーマンスに優れています。ポリポットは3号(直径9cm)のものが使いやすいです。
セルトレイ
苗作りに日数がかかる野菜や、種が小さな野菜は、育苗ポットがいくつもつながっているようなセルトレーがおススメです。根巻き(根がポットに沿って張りすぎ、定植後の育成を阻害すること)がしにくく根が均一に伸びるタイプのトレーを使用することで、より丈夫な苗を育てられます。 セルトレイは、穴の大きさが3~5cmのものが使いやすいです。
種まき用土
ピートモスやバーミキュライト、小粒赤玉土などを使います。 用土は、新しい清潔なものを使用します。たねまき専用の土として販売されているものもあります。
培養土
野菜用の培養土を使用します。培養土とは、肥料などが混ぜてある、特定の植物向けに調整された土のことです。肥料分や水もち・水はけなどが調整されているため、そのまま使用することができます。
育苗箱
育苗箱とは、苗を育てるときに使用する浅い箱のこと。 プラスチック製が一般的で、トレーの種類も様々です。区分けされていないものや、ポットを一つひとつ入れておけるような区分けタイプもあります。まとめて管理できるので便利です。
育苗の方法

ポット蒔き
マメ類やキュウリ、かぼちゃなどのようにタネが大きな野菜、キャベツ、ブロッコリーなどのように苗作りにかかる期間が30日前後と短い野菜に向きます。

ポットに培養土を8分目まで入れます。指やペットボトルのふたなどでまき穴を開け、3~5粒種を蒔きます。
タネの上に土を被せ、手で軽く押さえます。かける土の厚さは野菜によって変えましょう。たっぷりと水を与え、発芽まで乾かない様に管理します。根腐れするので、水に浸けたままにしないこと。
双葉が開いた時、本葉が数枚出た時を目安に、各野菜に応じて間引します。エンドウは3本立ち、枝豆は2本立ち、ソラマメ、ウリ類、ブロッコリーは、1本立ちにします。
セルトレイ蒔き
トマト、ナス、ピーマンなど、苗作りに60日以上かかる野菜や、レタス類などタネが小さな野菜は、まずはセルトレイに蒔き、ポリポットに移植します。

種まき用土、あるいは培養土をトレイの縁まで入れ、表面を平らにします。指などでまき穴を開け、1~2粒ずつ種を蒔きます。
本葉2~3枚になったら、植え替えのタイミングです。土をなるべく崩さないように、セルトレイから抜きます。
元肥入りの野菜用培養土でポリポット(3号)に植え替えます。畑への植え付けに適した大きさになるまで育てます。途中、1本立ちになるように間引き、葉色が悪くなったら化成肥料を一つまみ(3g)追肥します。
防虫ネットで苗を守ろう!
野菜によっては、蒔いたタネや発芽直後の苗は、鳥や小動物などに狙われやすいものが多いです。タネ蒔き直後に防虫ネットを被せて、保護してきましょう!
育苗開始時期は?

夏野菜の場合
苗を作るには、キュウリで30日前後、トマトやナスは60日以上かかります。植え付けの最適期(5月の大型連休の頃)から逆算すると、2月下旬頃からがタネ蒔きの適期です。気温が低い時期なので、発芽適温を保つことが必要です。
日当たりの良い場所で、発芽や生育に適した温度で管理しましょう。
主な果菜類の発芽・生育適温
野菜名 | 発芽適温 | 生育適温 | 最低温度 (夜間) | 育てる期間 |
---|---|---|---|---|
トマト | 25~30℃ | 25~28℃ | 15~17℃ | 60~70日 |
ナス | 25~30℃ | 23~30℃ | 15~17℃ | 60~70日 |
ピーマン | 25~32℃ | 23~30℃ | 15~17℃ | 60~70日 |
キュウリ | 25~30℃ | 22~28℃ | 15℃前後 | 30日前後 |
オクラ | 25~30℃ | 20~30℃ | 10℃以上 | 30~40日 |
トウモロコシ | 25~30℃ | 20~28℃ | 14℃ | 20~30日 |
枝豆 | 20~30℃ | 20~30℃ | 10~15日 |
加温・保温で発芽温度をキープ!
- ポットを発泡スチロール箱などに入れ、保温用シートで覆って日当たりのよい室内で管理する。
- 厳寒期、室内で発芽温度を保ちにくい場合は、家庭用の加温育苗器などを利用するのもあり。
ビニール温室、園芸温室用パネルヒーターを併用して温度管理しましょう。
初心者にも安心!育苗しやすいこのセットで苗を作ろう!

簡単・手軽に初心者でも育苗しやすいセットが無いかとネットでググってみると、こちらに行きつきました。この二つをセットにすると育苗しやすいようです。
DAIM 種まきハウス 9穴トレー2個付

発芽に必要な要素(酸素・水分・温度)を十分に取り込むことができ、寒さや風からもしっかりガードします。アンダートレイ付きで周囲を汚さず、室内でも栽培を楽しむことができます。
- 透明カバーで発育状態が楽しめる
- 根巻きしにくい形状で、定植後すくすく育つ
- アンダートレイに水を貯めて水分管理もかんたん
- アンダートレイ付きで周囲も汚さず室内でも観察できる
サカタのタネ ジフィーポット 丸型5.5cm

土に戻るエコ商品。ポットごと植えられるので根傷みもありません。
- ポットごとそのまま植え付けOK
- 植え付けの際ゴミが出ない、土になる天然素材ポット
- 草花、野菜の育苗にオススメ!
LS Hyindoor 育苗ヒートマット

育苗ヒートマットです。夏野菜の育苗の時期には、まだ気温がかなり低いです。そんな時に種まきのトレーを加温できます。
- 材質:PVC
- 電圧:100-110V 電源コード:1.8m
- サイズ:25.4×53cm (10×20.75 インチ)
- 耐久性が高くて、防水、清掃がしやすいです。
- 種子の発芽を促進できます。

育苗初心者には、この3つをセットにすることで、育苗がしやすいと評判です。弱点もあるようですが、私も育苗が初めてですので今回はこれを使ってみようと思います。正直、ポリポット、セルトレイを購入した方が安いですが、まずは試してみます。

まとめ

育苗は、家庭菜園初心者の方には、正直難しいと思いますが、市場に出回っていない品種や自分の好きな品種を好きなだけ育てることができ、価格も抑えることができ良い苗を確保しやすいというメリットがあります。
私も育苗は初めてなので不安でいっぱいですが、今年の目標として育苗を掲げていますので挑戦したいと思います。育苗が上手く行くとさらに家庭菜園が楽しくなってくると思います。
皆さんも育苗に挑戦してみませんか?