野菜づくりの基礎知識 農閑期にやるべきこと!寒中耕起で土壌消毒をしよう!

2020年も始まり暖冬と言われている今期ですが、だんだんと寒くなってきましたね。農閑期のこの時期にやっておきたいのが寒中耕起です。1/6頃から始まる小寒の時期に寒中耕起をして畑をリフレッシュさせます。

寒中耕起で土壌をリフレッシュ!

土のリフレッシュは必要?

土は、野菜を育て続けると病原菌や害虫が増えたり、疲れたりして育ちが悪くなり収穫量が減ってしまいます。しかし、土壌消毒を行うと土の中に潜む病原菌や害虫が死滅するので、土がリセットされて収穫量がアップし連作障害の対策にもなります。

土壌消毒にはいくつか方法がありますが、厳寒期(1~2月)の寒さを利用した寒中耕起がおススメです。

寒中耕起とは

1月~2月の厳寒期に菜園の土をスコップで深く掘り起こし、土の塊を寒風にさらす作業のことをいいます。「寒起こし」「寒ざらし」ともいいます。掘り起こした土の塊は風化し次第に崩れ、通気性の良いふかふかの土になるだけでなく、土壌の害虫や病原菌が死滅する効果も期待できることから、連作障害を防ぐ対策にもなります。

小寒~大寒のこの時期に土壌を掘り返すことで、土の中に含まれる水分が夜に寒さで凍り、日中には表面が溶けていきます。これを繰り返すことで土の水はけや通気性が良くなりサラサラになります。また米ぬかや堆肥、腐葉土などの有機物を投入すれば有用な微生物のエサになり、野菜の根がよく張るフカフカの土になります。

寒中耕起はいつやるのがいいの?

1月~2月の厳寒期におススメされている寒中耕起ですが、実際にいつ頃やるのが良いのでしょうか?

一般的には、寒の入りの頃に行うのが良いといわれています。寒の入り、つまり小寒の時期に当たります。

小寒とは

暦の上で寒さが最も厳しくなる時期の前半を指します。この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、小寒→大寒→立春と続きます。この日を「寒の入り」とも言い、暦の上では冬の寒さが一番厳しい時期となります。

小寒(しょうかん)は、二十四節気の第23。十二月節(旧暦11月後半から12月前半)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が285度のときで1月5日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/24年(約15.22日)後で1月6日ごろである。

期間としての意味もあり、1月6日~1月19日まで、すなわちこの日から次の節気の大寒前日までである。

ウィキペディア

寒さが一番厳しくなる小寒~大寒の時期を利用して行う寒中耕起は、小寒に入る1/6頃から大寒の1/20までに行うのを目安とするのが良いでしょう

寒中耕起にデメリットはないの?

寒中耕起にデメリットはないのでしょうか?

病害虫を死滅させることの出来る寒中耕起ですが、この時に有益な微生物も減少させてしまう恐れも少なからずあります。寒中耕起で掘り起こした土壌には、病原菌や害虫だけでなく有益な微生物も当然ながら含まれています。病原菌や害虫だけを死滅させて、有益な微生物は残そうとするのは難しいです。ですので、寒中耕起を行う場合には、土壌の状態をしっかりと把握して取り入れるようにしましょう!

どの様な場合に寒中耕起は有効?

寒中耕起は、土壌の害虫や病原菌が死滅する効果も期待できるとありますが、その他にどのような土壌状態に有効なのでしょうか。

例えば
  • 病害虫の被害が出た畑
  • 化学肥料を多用している畑
  • 土の団粒構造が出来ていない畑

上記のような状態にある畑は、寒中耕起をして土壌のリセットをするのが良いでしょう!

病害虫が出た畑

寒中耕起では、ネキリムシやセンチュウなどの害虫を死滅させる効果があります。害虫の発生で困った畑には寒中耕起でリセットさせましょう!

化学肥料を多用している畑

化学肥料を多用している畑は、土の中の微生物の多様化が進みにくく、土壌バランスが偏りがちになり害虫が発生しやすいと言われています。また土壌バランスが偏りがちになると連作障害が発生しやすくなりますので、寒中耕起をしてリセットさせましょう!

土の団粒構造が出来ていない畑

寒中耕起には、土の団粒構造を作る働きもあります。土の団粒構造は、良い土の基本ですので、是非やってみましょう!

寒中耕起をしよう!

寒中耕起の方法

やり方は簡単です。スコップを使用して深さ30cmまで粗く掘り返します。この時に土を砕いてはいけません。土を崩さずに掘り起こした状態のままにします。この状態にすることで、 隙間に空気が入り込むことによって、凍ったり解けたりを繰り返し土の中の病原菌や害虫を死滅させることが出来ます

土を崩さずに掘り起こします
注意
寒中耕起では、土を耕すのではなく掘り起こすこと。耕運機を使用するのはあまり良いとは言えません。スコップで掘り起こすことが大事です!

寒中耕起は手間いらず!

寒中耕起は、厳寒期の寒さを利用した土壌の消毒方法ですが、夏場の太陽熱を利用した消毒方法と違い、必要となる物品はほとんどありません。ショベル1本で土を掘り返し放っておくだけのお手軽方法です。ぜひ空いた畝があればやってみましょう!

寒さを利用するだけあって、寒中耕起をする場合には寒さとの闘いになります。しっかりと防寒しておきましょう!ただ作業していると何度も土を掘り返すので、自然と身体は温まってきます。結構な重労働になるので運動になりますが、それなりの覚悟は必要ですよ!

寒中耕起の際に有機物をプラスしよう!

寒中耕起をする時に、堆肥や米ぬかなどの有機物を投入すると効果的です。堆肥は微生物のエサになり分解されていくので土をフカフカにします。一般的には牛ふん堆肥を使用しますが、水はけの悪い畑では腐葉土を投入しましょう。

ここがポイント!

米ぬかを使用すると、微生物の大好物なので、土の微生物が一気に繁殖するようです。

まとめ

今回は、寒中耕起についてご紹介しました。

土壌の消毒には、梅雨後7月~8月に行う太陽熱消毒もありますが、その時期に空いている畝は少ないのではないでしょうか。一方、農閑期となるこの時期には、休ませている畝が比較的多いと思います。この時期に寒中耕起で土壌消毒をすることは、時間的に余裕もあり比較的やりやすく手間がかかりません。

土壌の状態を見極めて空いている畝は積極的に寒中耕起を取り入れてみてはいかがでしょうか。次の野菜づくりで健康な野菜を育てるためにも是非寒中耕起で土壌をリフレッシュさせましょう!

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